ウインドミル現象下の仕事特性と損失構造の解明
航空機のエンジンは燃料供給の不備や失速、火山灰などの異物混入等の原因により失火し、タービン動力が失われて、運転が停止する場合があります。
このとき、エンジンはウインドミル(風車)作動と言われる状態となります。

エンジン設計において必要な基礎データを習得することを目的として、
単段圧縮機動静翼列を回転翼列風洞に組み込んだ要素試験を実施しています。
下記はウインドミル状態における動翼内部の渦構造と損失構造を示しています。
精度の高い数値解析と試験結果を比較しながら、ウインドミル状態における損失と内部流動との関係や
損失構造と非定常渦挙動との関連を調査しています。

・主な研究発表
藤澤信道,西山直道,太田有,後藤尚志,加藤大,「軸流圧縮機のウインドミル状態における動翼の仕事特性と損失の発生機構」,日本機械学会論文集,Vol85,No.872,DOI:10.1299/transjsme.18-00493,2019年4月