掃除機用遠心圧縮機の性能向上に関する研究
遠心送風機は,圧力比が高く,小型であるため,幅広い用途で主に使用されています。羽根付ディフューザを設置した遠心送風機は,羽根無ディフューザ設置時と比較して,性能と効率が高いため,広く採用されています。
しかし,羽根無ディフューザ設置を搭載した送風機に比べて発生騒音が大きくなり,作動範囲が狭くなるなどの問題が発生します。
このため,高い圧縮機性能を維持しつつ,騒音レベルを低減する形状や手法の開発が必要です。
そのため,遠心圧縮機内部に発生する騒音源の特定と騒音源となる流動現象の構造を解明することは,発生騒音の低減手法を確立する上で重要となります。
本研究では,最適化解析を用いて羽根付ディフューザを有する遠心送風機の性能の改善を試みています。
特に,羽根車吐出流とディフューザ案内羽根との間の周期的な相互干渉により発生するBPF騒音に注目し,
羽根車とディフューザ間の動静翼間距離を最適化することで,BPFの騒音レベルを低減を達成しています。
さらに、送風機の性能を向上させるために,羽根車と案内羽根形状および流路形状を最適化することで,
送風機内部流れ場を改善し,効率の向上を目指しています。
・主な研究発表
サムスン日本研究所HPより

研究成果の掲載