遠心圧縮機内部で発生する騒音低減化に関する研究

燃費規制の強化に伴うエンジンのダウンサイジング化や排ガス規制への適応を背景として,
過給機の需要は急増しています。しかし,過給機の構成要素である圧縮機においては,
旋回失速やサージなどの不安定現象が発生することから,低流量条件における運転は制限されます。
加えて、旋回失速やサージは安定作動範囲に制限を生じさせるだけでなく,発生騒音増大の要因となります。
そこで、低流量作動点において旋回失速やサージなどの発生を抑制することが求められます。 旋回失速を抑制する手法の一つとして,Casing壁面に加工を施し形状を変更する
Casing Treatment(以下CT)が知られており,翼端付近の流れ場を起因とする
旋回失速に対して有効であることが確認されています。

本研究では,羽根車と羽根なしDiffuserを有する過給機用遠心圧縮機を対象として,
失速等の不安定現象の発生メカニズムとCT設置時の内部流れ場の変化の解明を目的として調査を行っています。


羽根車Tip側の数値計算結果

・主な研究発表
Koshiro Tokuda,Nobumichi Fujisawa,Yutaka Ohta,"Effect of Circumferential Groove Casing Treatment on Internal Flow in a Centrifugal Compressor with Vaneless Diffuser",9th Asian Joint Workshop on Thermophysics and Fluid Science,Utsunomiya,Japan,November 27-30,2022

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